平山栄一記録簿  想哲理越憂愁     

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達人の極意・・・って?

久しぶりに、武術稽古の記録をしておこう。基本的に自分用。一般的に誰でもやればできるものなので、健康のため、体を強くしておきたい人は読んでみても損は無いものになるとは思えるけれど。

 

よく武術の達人の極意は何かと言われることが一般的にある。私は達人では無論無いが、達人に至れるかもしれない極意は知っている。それは、ひたすら基本の稽古をするということ。それと、稽古の中で見つけた新しい稽古法を如何に積み重ねていくかということ。つまり稽古法を開発し、それを地道に時間をかけて積んでいくこと。ただそれだけ。

 

きっかけは、達人の友人から教えてもらった基本稽古だった。あまりにも強すぎる友人に何度も聞いたものだ。

 

一体どんな稽古してるん?

 

う~ん、坐ってるかな。

 

え? その他は?

 

あぁ、手を振ってるかな。

 

??? それから?

 

えーっと、大体それだけやな。

 

本当にこういう会話だった。むろん、もっといろんなことをしてきただろうけど、彼の言いたいことはおおげさなことは考えず、みつけた稽古法を地道に積み重ねていくだけ、という示唆だったと今では受け止めている。

 

一つの稽古法での体験がある。前にも書いたことがあるかもしれないが、このブログではまだかも。彼から稽古法のヒントを受けた。とりあえず実験したらいい。今やってる稽古でスワイショウと正座合掌を、毎日30分ずつ、合計1時間、半年くらいやったらいいよ、と。

 

それで何か分かるのか、と聞いても、まぁ騙されたと思ってやってみ、と言うだけ。確か1年くらい無視してた記憶がある。そんなめんどくさいことできるか、もっとすごい稽古があるはずやみたいな反発心? 何度も尋ねたものだ。めっちゃ重いのん持ったりしてるんとちゃうん? そんなもん持たんで。ものごっつい突きの稽古、何千回もしてるんとちゃうんちゃうん? 突きの稽古なんかせーへんで。ほたら何してるん? 

 

で、交わした会話の中で彼が言ったのが、坐ってるかな? 手をふってるかな? という回答だった。一年間無視して、色々考えてみたあげく、どうしてもヒントが分からないので、騙されたと思ってやってみ、という彼の言葉にまぁいっぺん騙されてやろうと思ってやってみた。

 

30分スワイショウと30分正座合掌。これを毎日、半年間、とにかくやってみた。

 

と簡単に書くけど、これ実際続けるって案外難しい。仕事しながらだったから時間を見つけるのがまず難しい。連続でできない時もあったから、分けてしたりもした。でも基本的には連続でやった。もう時計を見ながら、はよ時間経たんかな? あれまだ10分か、しんど、とか思いながらいやいややったりしてたもんだ。でもその内、アレ? これなんかオモロイかもしれへんど、と気づき、それからはもっと熱心になった。

 

で、検証が必要だと思った。その頃、別の中国拳法道場、と言っても公園でだけど、稽古に行っていた。だんだん足が遠のいていたけど、(達人の友人との稽古が面白くなってきていたので)久しぶりに稽古に参加したとき、結構な人数がいて、その中でも、体重100キロと110キロの私より遙かに若い稽古生が二人いた。この二人には全く推手(すいしゅ)でかなわなかった。もうパワーで圧倒され、押しつぶされるという状況。この二人に推手の順番がうまく回ってきたので、その感覚を検証することができた。

 

110キロのあんちゃんからは随分前に、(この稽古法を始める7,8か月くらい前?) 顔面を強打され前歯を折ったことがある。前歯は根っこで折れたらしく日にちが経ってから歯医者に行って、根っこで折れた前歯を取り、処置してもらった。だから誰にも言ってない。あ、ここで書いてるか。ただ、このあんちゃんは私の顔面をしこたまどついたことだけは覚えてる。(本当はあんまりこういうことやっちゃいけないんだよね)

 

で、このあんちゃんと推手をしたときに、検証をまずやった。相手は自信満々、何しろそれまでずっと私は圧倒されてたから。ところが、手を合わせた途端に、あれ?と感じた。今までと全く感覚が違う。どう考えても受ける圧が弱い。どうにでも攻撃をかわせるし、こちらから入っていく感覚は自由にいける、あ、ここでも打てる、ここでも入れる、ナニコレ? という感覚だった。相手は以前私にボカンと顔面をどついた記憶があるから、ひょっとしたら仕返しされるかもしれない、と思ったのかもしれない、もう腰が引けて完全に受け身になっていた。

 

その推手を終えた後、彼が言ったのは、もうめっちゃ怖かったっす、いつやられるかと思って、という言葉だった。私は顔面に打拳を入れてやろうとかの発想は無く、検証だけしていたのだけど、以前の事を思い出し、私が顔面に打拳を入れてくるのじゃないか、と彼は感じていたようだ。そんなことはする気が私には無いのだけどね。

 

もう一人の100キロのあんちゃんともやってみた。いつもパワーで押しつぶされていた人だ。この人はむちゃなことをしないけれど、とにかく押しつぶされていた。ところがやっぱりそういう風にはならず、簡単にいなし、中に入れることができた。全く圧を感じない。

 

この2回のやりとりで、たったの半年続けた、30分スワイショウ、30分正座合掌の威力を身に染みるほどに感じ入った。(実はこの稽古、その後、10何年か続けた。基本的に今でも少し変えた形で続けてる。止めるのもったいないもんね)この話、もう無数の人に伝えたけれど、誰もやらない。本当にもったいないな、と思う。興味がある人には教えるよ。ただし、一応有料だけどね。それと、コロナワクチン接種者は不可。未接種者のみ。だってシェディング怖いからね。接触稽古だし。あ、そうそう、この稽古のおかげで、合気上げ、ムチャクチャ簡単にできるようになったヨ。

 

最近の私の武術稽古で新しい稽古法を記録しておこう。型の稽古。太極拳の型だ。これは一般的な24式稽古に似てるが、全然違う。これも達人の友人に教えてもらった。この型の稽古を使って少しアレンジをした。

 

片足立ちになったとき、浮いた足の方を高く上げ、しばらく静止する。・・・ただそれだけ。この型の稽古で片足立ちになるとき(人間って移動するとき、必ず片足立ちになる時がある、その時ということ)ひたすらその片足立ちを維持してみる、ということだ。簡単に言ってるけど、やってみると結構キツイ。でも面白い。公園で稽古するんだけど、見てる人には怪しいだろうね。でも構わない。そんなに目立たないだろうし。1時間かけてやったユックリ型稽古は怪しすぎて中々できないけれど。これもまたやりたいけど・・・

 

このアレンジの型稽古、実はとてもよく眠れる。そんなに負荷が大きいとは思わないけれど、それなりに全身を使うということになっているのだろう。適度な疲労感が溜まる。なので晩によく眠れる、となっているのかもしれない。健康にも良いはず。

 

これも指導できるんだけど、前にはできていた太極拳教室、何しろ私がマスクしない、稽古する人にもマスクを外してもらう、ということでやってたら誰も来なくなったね。最後一人でがんばってくれた人には感謝だけど、ずっと一人というのも難しい。結局誰もいなくなった。

 

太極拳教室とかヨガ教室とか、それに社交ダンスとかジャズダンスとか、時々やっているのを見かけたりするけど、あ、そうそう空手教室とかも、皆、マスク着けてやってる。もう本当に考えられない。あ、これはもうこのカテゴリーではあんまり書いてはいけないな、オワリ。