平山栄一記録簿  想哲理越憂愁     

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②地味系1時間稽古毎日義務付け

スワイショウ30分、正座合掌30分、合計一時間の地味系稽古毎日義務づけ。

 

この稽古、もう15年? いやまだ14? 16年? もう年数忘れました。とにかく、達人の友人からしきりに奨められた稽古ですが、ずっとやらずに放置してました。でも、これをすれば体の動きがすごく面白くなるよ、と言われ、それまでのどちらかというとガチンコ系の稽古が殆どだったのを変えました。

 

スワイショウ(見た目は立って腕振ってるだけ)と、正座合掌(文字通り正座して手を前で合わせるだけ)を30分ずつするというもの。たまに40分に増やすのは可という稽古です。

 

だまされたと思ってやってみろ、そう言われ続けました。ずっと半信半疑だったのですが、その友人の底知れない強さという実証を頼りに、取りあえず「騙されたと思って」やってみました。毎日毎日、とにかく最低一時間、ずっと腕を振り、ずっと座り続けました。半年間。

 

その後、体の動きのすべてが変わりました。それは、推手の検証で分かりました。体の動き、キレが全く以前と違ったものになったのです。

 

ここんとこずっと、この地味系稽古をさぼってました。とは言え、四股踏み2千回とか試力などの他の稽古をしていたのですが、やっぱりもう一回基本に戻ってみようと思い立ちました。この一時間稽古の他に、太極拳の型の稽古やサンチンの型の稽古をしたりします。地味ですが、本当に面白い。

 

当分続けるつもりです。さいわい膝の関節を痛め、正座稽古が必要なため、思いついたということもあります。膝の故障があるとき、正座するのが有効というのは10年ほど前に体験してます。むろん痛みや腫れがあるのでまともにできません。膝裏に座布団と枕を入れてします。それで少しの痛みがある程度で出来ます。膝の関節は回復傾向にあります。多分半年もすれば回復するでしょう。

 

リハビリ稽古と古武術稽古は完全にリンクします。リハビリをすることで稽古になるので、本当に一石二鳥とはこのことだな、といつも感心してます。一人でですが。殆ど誰もやりませんが、半月板損傷には本当にこの正座稽古が有効です。

 

おそらく、膝関節に正座で圧をかけている間に、損傷した半月板の回りにある滑膜が半月板のあった所に移動し、半月板の代替部分を形成したのでしょう。後ほど読んだ医学記事の中で似たような話がありました。半月板損傷をした人のためのある手術が功を奏している。それは、半月板の周囲にある滑膜の一部を切り取り、損傷した半月板の箇所に入れる。すると徐々にその滑膜が変化し、半月板の替わりになれるものが育つ。その結果、半月板損傷の状況や痛みが治癒の方向に行く・・・おそらく、私が痛いなりに正座によって、半月板損傷の部分に刺激を与え、周辺の滑膜がその箇所に入りこんで、半月板の代替組織となったのでしょう。あくまでも私の勝手な推測ですが、当たらずとも遠からず。事ほど左様に、人間の自己治癒力というのは途方も無くすごいものだということです。