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太極拳の型を改良

太極拳の型を改良しました。ずっと疑問に思っていたことがあり、それに関して改良を試みました。

 

ところで、私が行っている太極拳の型は、一般的な24式簡化太極拳の型とは似ているようでかなり違います。ずいぶんコンパクトなものになっています。型の中にはもっと所作の多い、48式とか百何式とか(数字忘れました)すごいのがあるそうですが、全く興味ありません。そんなにたくさんの動きを覚える意味が分かりません。

 

私が現在している型は、ある達人さんから伝承を受けたものです。この方も他の達人さんから伝承を受けたと聞いてます。かなり実践的なもののような印象を受けています。集中的に稽古し、型の流れは2週間ほどで覚えました。

 

一般的に、太極拳教室でも型の稽古をよくされますが、教室に行った時だけ稽古される、という方が殆どです。常に先生の動きを見ながら体を動かし、動きをなぞるという形での稽古になります。自分で練習しないと型の流れは覚えにくいと思います。ずっと先生の動きを見る稽古ばかりだと、いつまでたっても覚えられません。

 

私の場合は、先生の動きを動画に撮り、それを3分割して、1,2,3のパート毎に練習しました。そして、1と2との繋がり、2と3との繋がりの稽古もしました。それを繰り返し行い、2週間ほどで型の流れを覚えることができました。ただし、動きの中で見えてくることがあり、流れを覚えてからの稽古の方がもっと大事だと感じています。

 

型の改良の話がまだできてませんね。戻ります。

 

実は、今やっているこの型も、24式簡化太極拳も、4箇所、蹴りを行う部分があります。この箇所で、殆どの人が困ってしまいます。私も最初中々できませんでした。なめらかに動きを行い、できれば足を高く上げるようなマインドがあります。中国の方の演舞では、信じられないほど高く上げておられることがあります。あれはできません。

 

稽古する内に、少しずつ高く上がるようにはなってきましたが、ふと思いました。これって何か実戦に役立つ意味があるだろうか、と。いくら考えても思い当たりません。もう一つ思い出しました。他の箇所で、片足を前方に出しながら、後ろの足は下にどーんと下ろし、そこから徐々ににじり上がってくる、というような動きです。体育的には足腰がある程度鍛えられるかもしれませんが、実戦の感覚では意味がありません。そんなに低く構えてしまっては、何もできませんから。

 

なので、やたら足を高く上げるとか、不必要なまでに足腰を下げるとか、そういったパフォーマンスで派手目に見えるものを全部取り払うことにしました。そうすると誰もが苦労せず出来るようになります。かつ、実戦としても、その動きの方が自然な流れになると感じます。むろん細かい部分で大変多くの課題はあります。

 

足の開きも少し小さくなります。実戦では足を大きく開くということがまず殆どありませんし。

 

ポイントは、ユックリと、穏やかに、しなやかに、コンパクトに、動きの向きは体幹の動きと手の動きが逆になるように、そして試力のイメージを忘れず、かつ、堂々と行う、ということです。派手目は無くても、より実戦的で、かつ、誰でもとりあえずすぐに流れを覚えることができます。むろん、足を上げられる場合は、ある程度上げても構いません。

 

この改良、かなり大きな気づきだったと、自分では感じています。さらに微調整を加え、良い物に仕上げていきたいと考えています。

 

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