平山栄一記録簿  想哲理越憂愁     

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②型稽古

最近は太極拳の型の稽古をよくしている。とりあえず2回はしようかと。スワイショウや正座合掌もあるので型の稽古は後回しになるが、やはり型はやっておいた方が良いと最近思っている。

 

以前はよく時間をかけた型の稽古をやっていたが、最近はやってない。大体5分くらいで終わる稽古なので(従来の24式ではなく、コンパクト化したものなので短めになる、達人である友人から伝承を受けたもの、この友人は中国人から伝承を受けた)、時間をかけてするとなると、かなりスローになる。そのスローがとても良い効果を上げる、ということは既に分かっている。分かっているが、中々出来ない。

 

最長は1時間かけてするのだが、今までに4,5回? いや3,4回? それくらいしかやったことない。ものすごく大変なので。始めると意地になるのだが、やれる場所に困る。公園だと目立ち過ぎてかなりつらい。殆ど動かないのだから。

 

とりあえず、今は15分くらいのスピードをやってみている。これでもかなりゆっくりだ。15分もソロソロ動きやってる、というだけでもかなり目立つ。まぁ1時間よりは大分マシだが。

 

型の動きは、バランス感覚をもちろん鍛えてくれる。型というのは、基本的に一本足の状態になった時間が長くなる、ということになる。そのことによってバランス感覚がより鍛えられるということになる。

 

あと、かなりゆっくり動きを続けるということで、少し感覚の違う「速い」動きができるようになる、という副産物が出来てくる。「遅く速く」を実現できるようになる。矛盾するようだが、鍛えられる筋肉の違いだ。遅筋と速筋の違い。簡単に言えば遅筋はスジ、速筋はいわゆるデカイ筋肉。実はスジを鍛える方が武術的に人は長持ちする。柔道をやっている友人にもそれは聞いたことがある。

 

この型の稽古、つい最近、また少しおもむきを変えてみた。一本足になる箇所において、軸足と反対の足をギリギリまで上に上げる。そして少し静止するような形にする。丸で水鳥が一本足になって水辺に立つような・・・そこまでかっこよくいかなくてもいいから、まねごとをする。所詮、人間のできることは動物には勝てない。でも、ちょっとがんばる。

 

ちょっとがんばることで、かなり勉強になる。これからもう少しこの流儀で行う型の稽古、繰り返しやってみようと思う。いや中々、稽古というものの奥って深いものだなぁ、とつくづく思う。