平山栄一記録簿  想哲理越憂愁     

人生の様々な側面を表示します メール keitaisan@icloud.com 

②一人立ったり座ったりしながら食事する青年・・・

マイク街宣の場所で雨が降り出したので、今日は中止となりました。で、少しの間、ボーっとしながら、メインプレイスの中にある、椅子テーブルが適当に並べられている2階部分の広い場所で、坐っている人たちを観察してました。(こう言えば、沖縄の人は、あああそこかと分かるでしょうね)

 

ふと一人の若い男性に気づき、ちょっと様子が妙だったので見ていると、テーブルの前で立ったまま食事をしています。何かしら自前? の弁当らしきものを手に持って食べています。立ったままかと思うと、下にしゃがんで食べたりも・・・ あ! 椅子が無い! 

 

ボーっとしながら見ていたので気づかなかったんですね。ふと周りを見回すと、テーブルは殆どそんなに動かされてませんが、椅子があっちこっちに動かされてます。人数の加減で、5つも6つも椅子があるテーブルもあれば、一人で椅子無しで飲食してる人もいる訳です。いやさすがに立ったまま、というのはこの若い男性だけでしたが・・・

 

私は彼からほんの10メートルほど離れた所に、椅子が二つあるテーブルに坐ってました。一つは無論私が座り、もう一つは、リュックを置いてました。でも、別にリュックは椅子に置かなくてもテーブルに置けば済む話、私は飲食も今はしません。立ったり座ったりして食事をしている彼が気の毒なので、リュックをテーブルに載せ、椅子を持っていきました。

 

「これどうぞ」と言って椅子を彼のテーブルの近くに置くと、彼は驚いて、

 

「え? いいんですか?」

 

「いや、いいも何も立ったまま食べるって大変でしょ。どうぞ。」

 

「あ、すみません、ありがとうございます。」

 

といった簡単なやりとりで、私は元に戻り、パソコンチェックに戻りました。少しチェックしている間にふとみると、どうやら彼は食事が終わったようで、身支度をしてます。アレ、良かったね、と思ってると、わざわざ椅子を持って、私の所にやってきました。

 

私は、あぁ椅子を返しにきたんだな、と気づき、

 

「いや、私はいいですよ、あっちのテーブル、椅子が無くなるから、置いといたらいいんじゃないかな?」と言うと

 

「あ、そうですか、そうですね。ありがとうございます。」

 

丁寧に挨拶して、椅子を元のテーブルに戻しに行きました。

 

ちなみに彼は、テーブルから離れていくときも、マスクは着けませんでした。基本的にノーマスク、ということなのでしょうね。すこーし、一風変わった感じがありましたが、とても礼儀正しく、気持ちの良いヤリトリをする若者でした。

 

ついでに、さらにぼーっと見回してると、少し驚く光景にも気づかされました。4人の中学生くらいの子供4人が、マクドナルドか何かで買ったらしき軽食を食べているのですが、何と、全員がいわゆる尾身のマスク会食をしてます。

 

ポテトフライなんかを手でつまみ、もう一方の手でマスクをひょいと浮かして口の中に入れると、すぐにマスクを元通りに着けます。ずっとその繰り返しで、マスクを外す時間は、パッとマスクを浮かせて食べ物を入れる2秒(?)くらい。いや、本当に驚きました。

 

尾身マスク会食を4人の子どもがするのを見たのは初めてです。もう日常的にやっている雰囲気でした。彼らの友だちにもそういう子がいるのかもしれません。

 

他、一人のお母さんと3人の小さい子供さんとの4人連れで飲食しているグループがありましたが、この方々はマスクを着けてません。元々ノーマスクのようです。


不思議なのは、マスクは外してるけれど、顎に着けたり耳にひっかけてたりする人がけっこう居たことです。どこかにマスクをひっかけていたら、何となく言い訳ができるのかも、という感覚なのでしょうか?

 

ぐるーっと見回してざっくりマスク姿を見ると、大体8割方はマスクを着けてます。これは飲食が絡んでいるからまだノーマスクの人が少ない、ということなのかもしれません。店舗部分を歩いていたときは、文字通り、私一人がノーマスク、周囲全員がマスクという状況でしたから。

 

自分で決められない人が殆どなんだな、マスクを外せないという人が殆どなんだな、というのが何となく見えてきます。

 

さて、2月、3月、4月、5月と、日本でのマスク装着状況は一体どうなっていくのでしょうか? 自分で外すという決断ができない人があまりに多いと、マスクを外せる社会実現は厳しいかもしれませんね。でも、そういう状況が続くと間違いなく日本の国は滅びに近づいていきます。

 

何だか気持ちがゲンナリしてきますが、一人で立ったり座ったりしながら食事をしていた彼の飄々とした立ち居振る舞い・・・癒されました。私も彼のように、飄々と、フラフラと、メリハリつけながらもゆったりと、まぁなるようになるさみたいな感覚を取り入れないといけません。あんまりカタクナになるのは宜しくないですね。

 

とても勉強になりました。