平山栄一記録簿  想哲理越憂愁     

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萩原朔太郎 近日書簡 三行詩

最近の歴史教科書、社会の教科書というのを見る機会がないので、今はどういうような表記になっているか分からない。誰か知り合いがあれば教えてほしいものだが、小学生や中学生を子供に持つような家庭との交流が今の所、あまり無い。残念だ。

 

ところで、従軍慰安婦と一般に言われている性奴隷制度や南京大虐殺、関東大震災での朝鮮人大虐殺、などが、最近、歴史修正主義と呼ばれる言葉で分かるように、被害の矮小化、または否定が行われている。その事例は年々増えていくようだ。主にネットで溢れているのだが、実は書籍では殆どろくな物が無い。

 

数十年も前から、多くの書籍が出されており、真面目に検証された方のレベルの高い歴史書、記録書を知ることができる。残念なことに絶版となる本もあり、探しても中古本で、定価の数倍になるものまである。

 

思い出した。絶版になった本の一つがこれだ。

 

「筑豊・軍艦島 朝鮮人強制連行、その後」 林えいだい著

 

今ネットで観ると、定価2000円のものが、中古本として6996円の値段で楽天ブックスで出てる・・・と思ったら、売り切れ、になってる。他に2000円定価のものもあったが、これは古い記事。今は絶版なので、無い。もう見つからないかもしれない。

 

だめもとで版元に電話したら(もう1年以上前、いや2年以上前だったかな?)、なんと、20冊弱が出版社に残っているとのこと。購入できるかどうか聞くと、どうぞ、と言われた。価格も2000円の定価のままだった。聞いてみるものだ。いずれまたこの弦書房さんからは他の本も買いたいと思ってる。

 

そうだ、朝鮮人大虐殺に関連する話を取り上げよう。この史実もどんどん歪められている。歴史修正主義というよりも、歴史改竄犯罪と呼ぶ方が妥当だと思うのだが、あまりにも改竄と捏造、虚偽が多いので呆れてしまう。それも非常に稚拙なものが多い。書籍としてとても読むに値しないものだが、それでも少なからぬ人が手に取る。本当に真実を貫いている書籍を見る目というのが大事なのだが、その目が最近は曇り始めている。

 

朝鮮人大虐殺について、萩原朔太郎が三行詩で表現している。萩原朔太郎の詩集を若い時に読んだことがあるが、脳髄に響き渡るような痛烈な印象が残っている。この三行詩はその典型だろう。

 

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近日所感

萩原朔太郎

 

朝鮮人あまた殺され

その血百里の間に連なれり

われ怒りて視る、何の慘虐ぞ

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最近、私もネットを見るのは情報収集のため仕方無いが、できるだけ本を読むようにしている。図書館が主体だが、どうしても手に入れたいものは無理してでも買う。

 

本は知識を育む宝、そして脳みその錬磨促進マシーン。できるだけ時間を割いて本をこれからも読んでいこう。