4月8日。公安調査庁がこんな発表をした。
「国際テロリズム要覧」は、内外の各種報道、研究機関等が公表する報告書等から収集した公開情報を取りまとめたものであって、公安調査庁の独自の評価を加えたものではなく、当該記載についても、公安調査庁が「アゾフ大隊」をネオナチ組織と認めたものではありません。 ついては、上記のような事実と異なる情報が拡散されることを防ぐため、当庁HP上の「国際テロリズム要覧2021」から上記の記載を削除することとしたのでお知らせします。
心あるツイッター民が呆然としてるところに
https://twitter.com/sofimari21/status/1512716310488096769?s=20&t=zOhRTPt3tz72_JsWOzXImw
そして当然こうなる
https://twitter.com/BenjaminNorton/status/1512813779117035529?s=20&t=zOhRTPt3tz72_JsWOzXImw
「日本はふたたびナチスを支援している」 20万人のフォロワーをもつジャーナリストにこう言われてしまった。
日本政府による情報操作は公安にとどまらなかった。
これは在ウクライナ日本大使館のHP、「安全の手引き」のなかの1ページだったんだけどいま見るとこの部分がない。 2022年1月に改訂ってかいてあるけど、おかしいな。
スクショとったの2月27日のはずなんだけどね。
さいしょに書いたように3月25日の時点でADLはウクライナにネオナチが存在すること自体は認めている。
世界にはこんな告発もある。
2022以前には西側でもウクライナのネオナチについては報道されてたし、知ってるはずじゃないか、というわけだ。 それがいまではこのことを言うと陰謀論と言われると。 (この陰謀論て奴は今回の情報操作にかなり重要なようだけどここでは問わない) 実際、ツイッター上で過去の西側のMSM(大メディア、マスコミ)の報道を掘り起こす作業も行われた。 そしてMSM自身にもある時期から微妙に軌道修正するところがあらわれた。
After months of denying the influence of Neo Nazis in Ukraine’s military, the Washington Post has finally conceded the point – long blasted as “conspiracy theory” or “Kremlin disinformation” – about the nation’s Azov battalion.
ウクライナの軍隊におけるネオナチ の影響を何ヶ月も否定した後、ワシントンポスト はついに、国のアゾフ大隊についての「陰謀論」または「クレムリンの偽情報」として長い間爆破された論点を認めました
https://thenationalpulse.com/2022/04/06/the-washington-post-finally-admits-the-role-of-the-far-right-azov-battalion-in-ukraine/
https://www.washingtonpost.com/outlook/2022/03/14/neo-nazi-ukraine-war/?utm_medium=social&utm_campaign=wp_main&utm_source=twitter
このワシントン・ポストの記事が3月14日。 日本の公安の「アゾフがネオナチだなんて私言ってません」宣言が4月8日。
つづく
(3に関するテキスト)
「ユダヤ人だからネオナチじゃない」?大規模情報操作の例 3
「ウクライナにネオナチがいるというのは、ロシアの侵略の口実である」 この言葉には両義性がある。
1 ウクライナにネオナチはいない。ロシアのでっち上げである。 2 ウクライナにネオナチはいる。ロシアはそれを口実に侵略している。
1 はもちろん、ありえない。ネオナチは世界中にいる。実際、ネット上ではこれが反ロシアの宣伝に使われた。まあバイトなんだろうけど。日本にもロシアにもネオナチはいるじゃないかと、同工異曲の投稿があふれた。 マニュアルがあるんだろうね。
2 とうぜんこっちが正しいんだけど、ここで「程度」が問題になる。 もちろんプーチンが、そしてきわめて少数な日本の「反ネオナチ(ウクライナのネオナチなのでウクラナチともいう)」=親ロシアの人たちが言ってるのは、ウクライナのネオナチはほかの国のような不良集団じゃなく、国軍にまでなっていること、また軍隊内だけではなく、ウクライナ国内の要所(内務省、検察、地方の首長など)に存在していて、ウクライナ全体がネオナチ国家といってもいいくらいになっているという事。
西側のMSMはしばらくはだんまりを決め込んでいたが、さすがに無視できなくなった。SNSではぎゃんぎゃん騒いだからね。 なんせネオナチは自己顕示欲がつよい。ウクライナじゃ国家に正当性が認められていた。だからアピールしまくった。そんな動画はたくさんのこっている。 そこで軌道修正したんだろうけど、ADLにせよワシントンポストにせよ「いるけど、たいしたことはない」という論調だ。 ただ、ここを問題にするところもでてきている。
アメリカ・FOXnews
そんな中、日本国政府はなにをしてくれたか。 誰かがツイッターでうまいことを言っていた。 「ウクライナは世界で唯一、ネオナチが存在しない国になってしまった」
いま4月14日。あいかわらずテレビじゃアゾフの幹部の発言をロシアに 侵略に立ち向かう英雄、愛国者として紹介してるそうだ。(自分じゃテレビみないからわかんないんだけどツイッター上にあきれた報告がどんどん 上がってくる) アゾフの大部分が配属されていたというマリウポリ市はほぼ解放され、ごく少数の生き残りが沿岸の工業地帯に袋のネズミになっている。 解放された市民、投降したまともな兵士からアゾフの蛮行の証言がどんどんでてきている。
どうしても「親米」から離れられない日本政府の立場は理解するとして、 なんで官民あげてネオナチ・アゾフを擁護しなけりゃならないのか。 政治的な立場や意見がちがうって問題じゃない。 いま西側のマスコミは異常だが、日本は特に異常だ。
この件、いちおう終わり。