上記動画データは、偶然見つけた浅田真央のスケート演舞動画です。ソチ五輪での伝説のフリー。確かその当日、私も見ました。何回も何回も何回も。今回たまたま久しぶりに見つけてしまったこの動画、改めて見て、またまた何回も何回もさらに何回も見てしまいました。
鳥肌が立つほどに素晴らしいものでした。ショートプログラムで考えられないほど多くのミスをしてしまい、１６位でスタートということになってます。そののちのフリー演技です。本人もショートでの連続ミスは全く理解できない、と落ち込み、全くテンションが上がらない状況だったそうです。それでも監督の叱咤に目を覚まし、取り組んだフリープログラム。
初っぱなのジャンプに予定通りのトリプルアクセル。絶不調の中でのあえての挑戦でしたが、見事に成功。そしてその後のジャンプ全部に成功。ジャンプ全部が成功した時は、本人も思わずガッツポーズが出てました。その後は、楽しみながら華やかに軽やかなステップを繰り広げました。観客も全員手拍子でした。すべてジャンプが済み、安心して一緒に演舞を楽しんでいるかのごとき様相でした。
当時見た時も涙が出て仕方なかったのですが、今回もまた、抑えきれない感動を再実感し、涙がにじみ出てきました。演技を終えた後、本人も嗚咽を上げてました。自分でも、最高の出来だったと自覚されていたようです。なぜかフリーの演技で３位という点数でしたが、観客の誰もが、いや世界中で観た人達の殆どが、最高の演技だと感じたと思います。
よく、音楽の世界やスポーツの世界で、いや武術の世界でも、「神が舞い降りた」としか思えない鳥肌ものの試技だ、というようなことが言われます。それがこのソチ五輪での浅田真央のフリーだと思います。
動画の下にある、ドイツ語実況のバージョンは演舞中、コメントがなく、じっくり見ることができます。こちらの方もお奨めです。
スケートの演舞競技はジャンプが最も難しいポイントなので、そこをクリアするかどうかで点数が左右されます。今回のフリー、不調の中でのいちかばちかの演技でしたが、丸で生まれ変わったような安定感のある堂々としたものでした。後世に残る素晴らしい動画映像だと思います。
何かしらめげることがあったら、たまに思い返して見てみたい動画です。人間ってこんな素晴らしいことができるんだな、諦めず挑戦し続けることでこんな奇跡が起きるんだな、そういう思いを確認できます。
人間稼業も捨てたもんじゃないですね。
