平山栄一記録簿  想哲理越憂愁     

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②歴史を正確に辿りたい

残念ながら、日本での歴史に関する姿勢、感覚は基本的に正確な情報が曲げられることが多いので、多くの人が歴史認識で誤っている。それは、決して日本の得にはならないのだが、あえて損をする方向へ行こうとしているように見える。何故だろうか?

 

いい年をした大人が、「被虐史観」はよくない、日本は素晴らしい、何も間違っていない、などと言っているのを見ると、腹立たしいのを通り越して、気の毒になってくる。結局、世界から認められず、あまり尊敬もされなくなるからだ。その現実を理解していない。

 

未だに、日本は第二次大戦において、素晴らしいことをやった、東アジアを侵略から解放し、東アジア諸国にインフラを提供し、文化貢献にも努めた。感謝されこそすれ、何も謝罪するようなことはない・・・などということを真顔で言う人がいる。本当に驚くべきことだ。

 

それも、結局、歴史に関する正確な調査、把握、理解、という作業が適正に行われていないからだ。学校の教科書からして間違ったことが描かれる。都合の悪いことはフタをしてしまう。

 

沖縄に移住して、真っ先に図書館に行き、沖縄の歴史に触れたとき、本当に愕然としたものだ。大阪で教育を受けたのだが、そこでの歴史教育では全く教えられていないことが数限りなく、沖縄の図書館に存在した。

 

鉄血勤皇隊。17才以下、14才から上の少年を徴用する。そして、10キロ爆弾を持たせ、米軍戦車に向かって、特攻攻撃をする。初めてこのことを知ったとき、本当に愕然としたものだ。

 

あまりにショックが大きかったので、その内容について、きちんと整理できていない。この件に関する文献を改めてきちんと当たろうと思っている。まだまだ真実には届いていない。実際の状況はもっと悲惨なものである可能性が高い。

 

朝鮮人強制連行、強制労働、性奴隷制度、等による犠牲と併せ、沖縄戦での理不尽な虐待及び聖戦の名の下の死の強要。ありえない負の歴史が多数存在しているにも関わらず、それらの史実はまともに伝えられることがない。

 

それどころか、何も無かったことにしようという動きが活発に出始めている。何故なら、犠牲者の多数はほぼ全て故人となっているからだ。死人に口なしを良いことに、歴史の捏造、歪曲が多発し始めている。

 

自分の目と頭でまず、きちんと史実を押さえ、きちんとした調査と理解を、改めて深めてみたい。このままの流れが続くと、日本にとっても決して本当に良くない。日本のためにも、日本人のためにもこうした地道な理解が必要だと考えている。聞く耳があればだが。

 

議員という立場を持ちながら、歴史の虚偽に惑わされる者も多い。非常に危うい状況だ。