平山栄一記録簿  想哲理越憂愁     

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②平常心

平常心が大事と多くの人は普通に言います。でも、この平常心、そうそう簡単に身につけられるものではありません。泰然自若に見える人が、意外に危機に瀕してバタバタ慌て回り、少し格好悪いことになる、というのはよくある話。

 

大言壮語をやらないでおくというのも、身を守る、恥をさらさぬ術なのかもしれません。

 

とは言え、平常心とは、何とかできれば持っていたいもの、そうそうしょっちゅう乱れてドタバタするよりは、姿形だけでも、お、この人は中々肝が太い、と見えるくらいにするのが、せめて見栄というもの。人間、見栄を張るというのも生きがいの一つかもしれません。

 

ただ見栄を張るがためだけに平常心を身につける、いや、そのフリだけする、というのは、それでもやっぱり物足りないもの。筋金入りの平常心を身につけるには、覚悟というのも要るのでしょう。この覚悟を会得するのは、元来けっこう難しいものです。

 

この覚悟を身につけるためにも見栄を張る・・・何だか矛盾しますが、見栄を張りつつ覚悟もわきまえる、その辺が凡人たるものの限界なのかも。覚悟で研ぎ澄まされた、鞘に入った刀、みたいな感じの感覚を身につけたいものです。中々難しいことではあります。