平山栄一記録簿  想哲理越憂愁     

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「女性国際戦犯法廷」関連書籍の情報書き起こしのお知らせ

記録しようか悩みましたが、非常に整理されており分かり易い情報なので、書き起こしして記録に残します。その情報は末尾に記します。 

 

「従軍慰安婦」に関連する項目です。第二次大戦時に性暴力による重大な被害を受けた方々について、私も30年程前から情報をいただき、関心を持つことになりました。韓国で、金学順ハルモニが初めて声を上げたのが、1991年、その後、韓国でも他国でも声を上げる被害者が増えてきました。人道に反する罪が、第二次大戦時、日本政府によって日本軍によって起こされたのですが、現在の日本ではそれが殆ど認められず、逆に、元「従軍慰安婦」への侮辱的な批判が依然として続いている状況です。多くの日本人に対して、正確な情報が伝えられず、残念ながら様々な政治家や右翼団体等からの誹謗中傷が大きな声となってしまっています。教科書にすらろくに掲載されません。このままだと、もう間もなくすべての「従軍慰安婦」生存者は泉下に入りますが、そうなって本当に困るのは日本政府、そして日本国民だと考えています。なぜなら、正しい理解と反省の上で、本当の謝罪をすること、そして法的責任を認めることをしないまま、すべての元「従軍慰安婦」被害者が亡くなると、そのチャンスを永久に失ってしまうからです。

 

本当の謝罪をするためには、この悲劇と惨劇、そして人道に対する大罪としての集団レイプ、連日の無数のレイプ、殺人、傷害についての真剣な反省と謝罪、法的責任、賠償が必要です。ドイツでは、ホロコースト否定は処罰されます。ドイツ刑法典130条に定められている罪として民衆煽動罪というものがあると聞きます。日本ではそういったものはありません。未だに、日本では、「従軍慰安婦」問題について、そんなものは無かったと主張する人が大勢います。むしろ、否定する方向へ同調する人が多いような印象も受けます。

 

日本は既に何度も謝罪した、という話を聞きますが、お詫びと謝罪は違います。さらに法的責任を一切取らない謝罪は、国レベルではありえない不誠実な態度です。また、元「従軍慰安婦」に対するひどい侮辱が繰り返されている状況に対して、今まで一切その制止や処断が行われたことがありません。ひょっとしたら、元「従軍慰安婦」の生存者がすべていなくなったら、これですべて解決した、という方向を向くことができる、と考えているのかも知れません。これはありえません。解決はありえません。ドイツでも謝罪がいくら繰り返されようとも解決したという言葉は使われません。

 

本当に残念なことに、多くの日本国民が、日本政府や多くの政治家、そして意図的に「従軍慰安婦」を貶めようとしている人たちによって騙されています。正確な情報を与えられず、歪んだ情報と虚偽、捏造により、元「従軍慰安婦」としてのもう数少なくなった生存者に対して、尊重し謝罪する気持ちを持てないでいます。

 

「従軍慰安婦」という言葉は、私はあまり使いたくありません。性奴隷制度と呼称される時もあり、これは分かり易いと言えば分かり易いのですが、単純に性暴力被害、性暴力被害者と呼称する方がよいのではないかと思ったりします。しかし、今では「従軍慰安婦」という言葉が当面、使われてしまっているのでこの名称を使うことにします。今読んでいる書籍でも、「従軍慰安婦」という記述になってました。それに倣うことにします。

 

そう簡単に、「従軍慰安婦」問題について、今の日本で正しい理解と反省を持たれるようになる、ということは、今の段階ではまだまだ難しいように感じます。右翼団体が普通に闊歩し、大音量と聞くに堪えない罵詈雑言がまき散らされています。そうした状況に歯止めをかけるような警官もいませんし、抑制し、処罰も適用されるという法的準備もされてません。意図的に放置されていると想定できます。それほどに、日本政府の態度も及び腰で不誠実だと言った方がいいでしょう。

 

以前、「従軍慰安婦」の問題に深く関連する書籍を紹介しました。

 

女性国際戦犯法廷の全記録 (日本軍性奴隷制を裁く―2000年女性国際戦犯法廷の記録)

 

というものです。2000年から2001年にかけて、女性国際戦犯法廷というものが開かれ、この「従軍慰安婦」の問題についての審判が行われました。国による審判がされても、まともに行われません。国が絡むと政治家や右翼が絡みます。また、男性の目線が絡みます。よく聞いた話ですが、「従軍慰安婦」の話がテレビで出てきたりすると、スーっと、居間にいたおじいちゃんがいなくなると・・・

 

今、「従軍慰安婦」なんて無かったんだ、公娼だったに過ぎない、みんな売春婦だったんだ、などと大声を出して騒ぐ人たちは、むろん自分が加害や被害を体験した訳ではありません。すべて、他の者からの伝聞に過ぎず、それらは、すべて確かな情報とは言えない物だった可能性があります。

 

最近、私は、この書籍を読み、非常に重要な情報が記されていることを知りました。1ページ2段組で4ページあるので、ブログで紹介するには字数が多くなるのですが、やはり書き起こしをしようと思います。明日記録し、アップします。少し時間をかけて記録し間違いの無いように校正してみます。ほんの数人でも結構です。真剣に読んでいただき、その内容について吟味していただきたいと思っています。是非、一度、頭を真っ白にして、この情報をご覧になってください。明日、アップします。