平山栄一記録簿  想哲理越憂愁     

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てぃるる

 沖縄に「てぃるる」という名前の施設がある。その中に図書室もある。その図書室(図書情報室となっているが)に関するお知らせの言葉がある。以下だ。

 

「沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」図書情報室は、女性の地位向上、男女共同参画社会づくりをめざして、女性問題に関する図書、AV 資料、行政資料、県内外の女性関連施設概要、紀要、専門誌(紙)などの収集・提供を行う専門図書室です。社会環境の変化に伴い生じる女性問題の的確な把握、課題解決 に向けた調査・研究の場、情報発信の場として、県民の様々な活動を支援します。」

 

このお知らせで分かるように、主として、女性にまつわる問題についての情報を集積しているものだ。当然、女性差別の問題、女性であるが故に被った被害の問題などに触れている文献が多い。たまたまそれらの項目の中の「従軍慰安婦」に関連する書籍が眼についた。従軍慰安婦という言葉は、この問題を着目する人たちは、性奴隷という言葉を使う。もしくは、性奴隷制度、という組織的な犯罪システムとしての表記をすることが多い。

 

吉見義明という方のブックレットをたまたま見つけて読んでいる。この方の本は30年ほど前に読んだような記憶があるが、少し判然としない。改めて読みたいと思った。ブックレットを一通り読んでみて、改めてこの性奴隷制度の犯罪性について思い知る。

 

偶然だが、知人からの紹介で、性奴隷制度の被害を受けた人たちの初めての告発について、被害者の発信を直接聞かせていただいたことがある。すさまじいものだった。被害者自身の生の言葉は重いものだ。1992年だったから、今からちょうど30年前だ。

 

しかし、残念ながら、今の日本社会ではどんどんこうした歴史の証人が亡くなってる。南京大虐殺の被害を受けた方も殆どが亡くなっている。そして、今の日本では、性奴隷制度も南京大虐殺もどんどん問題の矮小化、歴史の改竄が進んでいる。誠に残念なことだと思っている。

 

ドイツもユダヤ人に対するホロコーストを行い、すさまじいジェノサイドを実行した歴史がある。が、ドイツは徹底した謝罪と賠償を行った。8兆円を超える金額が賠償金として支払われている。翻って、朝鮮での性奴隷制度での賠償金は被害者数の差はあるとは言え、たった10億円で決着。しかも約2年後、その10億円を韓国が肩代わりしたとなっている。日本政府と韓国政府との間で何らかのやりとりがあったのだろうが、詳細は分からない。いずれにせよ、被害者に対する正当な賠償があったかどうかすら分からない。

 

本当に情けないことに、日本では、南京における大虐殺にせよ、性奴隷制度での被害にせよ、いや、その少し前の関東大震災での朝鮮人大虐殺事件にせよ、まともに史実を認めるという発想が、年々後退し続けている。中には、その史実そのものを無かったことのように触れ歩く者も多々出てきている。政治に携わる者ほどその傾向が強い。本当に残念なのだが、新型コロナウィルスにまつわる詐欺については明快に喝破し、正しい情報と政府に対する批判をきちんとできる人が、これらの事案に対して、全く認めない方向性を取ることがしばしば見られる。あまりよく調べておられない。誤った情報を誤認しているケースも見られる。

 

歴史修正主義という言葉があるが、今のその動きは修正主義というような生やさしいものではなく、歴史改竄事件と言っても過言では無い事例が多い。ネットではまともな議論は為されない。基本的に被害の検証、文献による精査が優先された方が良いと感じている。

 

性奴隷制度、南京大虐殺などについて、文献により、これから自分なりに読み解き、分析もしていきたいと思っている。吉見義明氏の文献をもう少し読んでみたい。他にも調べたいことは山ほどある。テレビやネットは全く当てにならない。

 

多くの人が、テレビやネットを過信するが、その方向性は危うい。テレビしか見ない人は本を読まない傾向が強い。簡単に誘導される。今回のコロナの詐欺性、ウクライナ、ロシア問題についてのアメリカ情報を軸にしたデジタル誘導、虚偽情報の氾濫を見るにつけ、テレビ、ネットの混乱は非常に由々しき状況だと思わざるを得ない。