平山栄一記録簿  想哲理越憂愁     

人生の様々な側面を表示します メール keitaisan@icloud.com 

花アブの羽

久しぶりに大阪へ行ってきました。ちょっとした用事があったのですが、泊まった場所が梅田近辺とあって、にぎやかなことこの上ない所。梅田界隈をあちこち歩いてみたのですが、大型の店舗、デパート、電気店などなど、もうしんどくてくたびれて、やかましくて、とてもじゃないけど、全く面白くありません。と言うより、ひたすら疲れるばかりでとても不快でした。

 

梅田の駅の地下街を歩いていると、地上からとんでもない音量で何か音楽を流しています。というかどなたか個人でなのか、一応プロの人の演奏と歌なのか・・・あまりにうるさくて閉口しました。全くうまいものでも感心できるものでも何でもなく、ただただ轟音というか雑音というか、勘弁してくれよ、と言いたい騒音でした。耐えられない。歩いても歩いてもその騒音が付いてきます。

 

それと、大阪、あまりにも人が多い。久しぶりの大阪、しかも人口密集最高密度の梅田に居た訳ですから、どうすることもできません。もう少しそういう所から離れたら楽だったかもしれませんが、梅田だとどうにもなりません。私が長く生活した猪飼野界隈とは丸で違いますね。猪飼野は大阪市内の生野区にあります。今では正式地名ではありませんが、昔の旧名で、いまでもイカイノと呼ぶ人は大勢います。私もそのイカイノでいろんな人と出会い、楽しく交流したものです。大阪に行っても、梅田へは行かない方がいいみたい。

 

今回は一泊のみだったので、ただただ騒がしいだけで大阪滞在は終わってしまいました。沖縄への便は、午後8時頃の出発だったので、結局、帰宅は真夜中の手前辺りまで時間がかかってしまい、帰宅すると泥のようにすぐに眠ってしまいました。

 

翌日は、少し郊外に出て、野原でぼーっとしてました。そこでは、もう色んな植物、虫、鳥たちが無数にいます。野草を採っているだけで、だんだんと体が元気になっていきます。採った野草はその日の内に簡単に調理して食べます。何だかどんどん体の中で元気が蘇ってきますね。

 

シロツメクサの花に、いろんな虫がやってきます。花アブ、白蝶、黄蝶、カタツムリ、羽アリなどなど。目の前で盛んにそれぞれの仕事をしてます。花アブが夢中になってシロツメクサの花に群がって、蜜を吸っています。花から花へと延々と蜜を吸い、さらに足のところに蜜袋でしょうか、二箇所に蜜の荷物をくっつけ、飛び回っています。私の目の前でその仕事を繰り広げてます。

 

試しに人差し指をゆっくり花アブに近づけてみました。丸で反応しません。とにかく蜜を吸ったり蜜袋に蜜を蓄えたりする作業に熱中してます。10センチ5センチ・・・とうとう1センチの距離まで近づいても気がつきません。ん? これって羽に触れるんじゃないか、と思ってこっそり人差し指を花アブの羽にくっつけてすぐに離しました。全然気づきません。 え? 何なのコレ?

 

人差し指を花アブの羽にくっつけては離し、くっつては離し・・・1回2回3回・・・4回5回・・・7回8回・・・とうとう10回! こりゃもう丸で人間不感症なんだなと分かり、後は眺めるまま。目の前のシロツメクサの白とピンクの花模様の絨毯を前に、ぼーっと見とれてました。こんな光景、大阪じゃ味わえません。いや、郊外に行けば観れるかもしれませんが、人間をここまで警戒しない虫って大阪にいるかなぁ?

 

沖縄の自然は本当に豊か。かつノンビリできます。そりゃ沖縄でも厳しい現実とか仕事の苦労とかありますが、人とのやりとりでも、大阪と沖縄ではヌクモリが違います。大阪から沖縄に戻ってくると、何だか本当に癒されるんですね。人間と人間の話ができる。大阪では、特に都会マルコメの場所にいると、梅田とか難波とか、何だか暖かみのある人間との出会いってのが殆ど無いんですね。イカイノなんかに行くと大分いい感じに変わりますが。沖縄じゃ、もうあちこちでいい感じがあるんです。雰囲気が丸で違います。むしろ、沖縄地元の方が、そういう素晴らしい日常に気づいておられません。

 

大阪の悪口言って申し訳ないけで、元々大阪生まれで大阪育ちの人間がこんなこと言って、大阪の人は腹立つと思うけど、実際、今の大阪、あんまり好きになれない。未だに維新がのさばってるなんて、本当に信じられない。一体どうなるんでしょうね。

 

いやそれにしても何にしても、花アブの羽に10回のチョンチョンタッチ。生まれて初めての体験で、メデタイことでした。

 

何だかねぇ。今の日本政府、それにしてもムチャクチャやね。花アブみたいに無垢で必死に真面目に、みたいな心持ち、全然ないね。あるのはカネとエラソバリと利権に対する関心だけ。腐ってるね。面白くなさ過ぎる。正直言って、くたびれました。まだグズグズ、少しは言い続けるつもりですが、さて、どうなることやら。他でやること沢山出てきたので、当面、日記か独り言ばかりになるかも。