平山栄一記録簿  想哲理越憂愁     

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②組手稽古

空手の稽古は道場稽古でよく組手稽古がありました。道場稽古で一番組手が多かったのは、ロンドンに一年いたとき、極真会館のロンドン支部道場での稽古です。これは中々勉強になりました。私は日本では小柄の方ではありませんが、ロンドンではけっこう小柄の方になります。

 

大型選手がたくさんおられます。その道場で一番大きかったのは身長2メートル、体重100キロの若者でした。私はその頃、体重は60キロちょっとくらいしかなかったので、体重差は40キロになります。

 

彼は普通に回し蹴りをしているだけなのに、それを受け止めると身体がぶっとびます。軸ができていなかったのでしょう。もう勝てないという固定観念が出来上がっていたので、丸で歯が立ちませんでした。

 

でも、他の大柄な方にはそれほど遜色を取るという感覚はなく、結構善戦できたものです。何度か、不思議に全然疲れず、相手の動きがスローモーションのように見える時があります。これは本当に不思議でした。

 

相手が前進してくるのに合わせ、ポンと上げるだけの蹴り、というより足の前出しとでも言うしかない動きで、相手が悶絶する、いわゆるノックアウトファイトになる、ということがありました。

 

これもいわゆる「ゾーンに入る」という体験なのだろうと思います。意識してやるのではなく、自動的にセットされた動きになります。こうしたことが当たり前に動きの中で含まれると、強くなったなぁ、となるのかもしれません。

 

ただ、組手稽古はもうする気が全くありません。怪我が付きもの。シミュレーションで怪我覚悟で稽古するのはどう考えてもソンだとしか、今では思えません。

 

シミュレーションの約束稽古で充分。ただそれすら、お互いがマナーを守らないと怪我をします。稽古パートナーは頭のよい、性格のよいナイスガイを選ばないといけない、ということですね。中々おられないのですが。

 

もうひとつ不思議なのは、基本稽古を変えて、延々と同じことを地味に行う、という作業を半年行うと、身体が化けるということがあります。半年、地味稽古(別に特殊なものでなく、正座合掌とスワイショウを30分ずつするみたいなこと)をするだけで身体が化けます。

 

これは検証してみて分かりました。組手ではありませんが、推手で大柄な方とやってみました。これまで全く歯が立たなかったのが、全部相手の動きが見えてしまう、という感覚ができました。どの箇所でも攻撃ポイントがみつかってしまう・・・不思議でした。

 

もちろん、たったの半年間稽古でそれを止めるのは大損です。ずっと続けないといけませんね。