平山栄一記録簿  想哲理越憂愁     

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一般的には読みにくいとされてますが・・・「1984年」を是非

既に3月31日に、日記のカテゴリーで少し紹介してますが、ジョージ・オーウェルの「1984年」という小説、是非多くの人に読んでいただきたいと思っています。

 

この本、けっこう知られているのですが、意外にあまり読まれていないと聞きます。出版されたイギリスでも、最も知られた本であると同時に、最も多くの人が読み切ることのない本だとされている、と言われてました。いや、違う、最も多くの人が、自分は読んだと言っている、もしくは言いたい本だとされてた、という内容だったかもしれません。少し記憶が曖昧ですが、ともかく、それくらいに読書ステイタスとして、読めばかっこつけられるような感覚を人に提示できる、というくらいの意味合いなのでしょう。

 

確かに読みづらい所はあります。特に最初の50ページほどは、何が何だかさっぱりわかりませんでした。道具立て、舞台設定、などの説明が延々と続き、それが全くチンプンカンプンと飲み込みにくい、となってます。この辺で脱落する人が多いように感じます。私もそうでした。

 

既に書いたように、図書館で借りて読み始めたものの、50ページほどで脱落しました。訳が分からないし面白くも何ともない、何にも頭に入ってこない・・・ところが、意を決して文庫本を購入し、「早川書房 一九八四年{新訳版}」読み始めてみたところ、60ページくらいからだったでしょうか、俄然面白くなりました。後は夢中で読み切りました。珍しく夜更かししてまで読み続けました。

 

読み切った時は、呆然愕然圧倒・・・どういう言葉を述べれば感想を伝えられるか分からない・・・ともかく、これまでにない衝撃を受けた本であることは間違いありません。

 

ある意味、人間の本質にも触れている、と感じます。

 

最初は読みにくいですが、是非ご自分で本をお買いになり、読んでみてください。現在の新型コロナウィルスによる騒動について、解析するヒントにも必ずなると思います。

 

ネタバレになるような内容紹介はしませんが、既に書いたように、二重思考というテーマについては、非常に考えさせられるものがある、ということだけはご紹介します。