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異常な新聞記事 毎日新聞

たまたまツイッターサイトからの紹介で元記事を探し、毎日新聞の記事だったことを知りました。この記事は見落としていました。基本的に新聞もテレビも観ないので、ときどきこういう情報を見落とします。新聞記事は消えてしまうことも多いので、メモに落とし、そのままコピーして記録に残します。記録の後で、自分なりにコメントを書いてみます。これがその記事です。

 

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見えない予算

「守秘義務で…」五輪担当相、人件費詳細把握できず

毎日新聞 2021/4/19 20:12(最終更新 4/19 21:57) English version 745文字

 

衆院決算行政監視委員会で答弁する丸川珠代五輪担当相=国会内で2021年4月19日、竹内幹撮影

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会が企業に業務委託する際の人件費単価について、丸川珠代五輪担当相は19日の衆院決算行政監視委員会で、「守秘義務で見せてもらえない資料がある」と述べ、担当閣僚でさえ詳細を把握できていない実態が明らかになった。立憲民主党の斉木武志氏が「見えない予算ではないか」と追及した。組織委の人件費単価を巡っては、毎日新聞が日当以外に諸手当や賞与相当額などを含め1日最高30万円のケースがあると、組織委の内部資料を基に報じている。

 斉木氏は独自に入手した資料に基づき、「ディレクター」について、人材派遣会社のホームページで日当1万2000円程度で募集している一方、委託先への支払いの算出根拠となる人件費単価が最大20万円に上ると指摘。「95%も中抜きして業者に渡すのは放漫だ」などと質問した。これに対し、丸川氏は「国民に歓迎される五輪でないといけないので、組織委には透明性を高めるための説明を尽くしてもらいたい」と答え、組織委に説明責任を果たすよう求めた。

 

 一方、組織委の委託業務における人件費や経費にあたる一般管理費などの算出は、国の基準に基づいて行っていると説明。その上で、丸川氏は「経費が多いか少ないかは分からない」と明言を避けた。

 組織委は、内部資料に記載された人件費単価について、企業への委託費を積算するための「参考値」とし、この金額を前提に発注することはないと説明している。

 

 人件費単価は、労働者1人あたりにどの程度お金がかかるかを示し、予算を積算する際の根拠となる数値。基本給相当額のほか、諸手当(住宅、通勤など)や賞与相当額、事業主負担額(健康保険、退職金積み立て、介護保険など)が含まれるため、労働者に実際に支払う「日当」とは異なる。【高橋祐貴】

 

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ここから再び管理人 

 

これは非常に奇妙な記事です。おそらく五輪スタッフを雇用するのに日当1万2千円で募集していたにも関わらず、国がこの雇用業務の委託先に支払う金は20万円だとなっていると。つまり20万円マイナス1万2千円、18万8千円が、委託先の手元に残るということになります。保険その他の雑費を除いても莫大な利益率、というより搾取率であり、何らかの犯罪として成立することは明らかでしょう。

 

にも関わらず、その委託先企業の名前も明らかにされず、記事の筆致も極めて淡々とした単なる国会での質疑の記録に留まっています。問題性の指摘も無ければ、犯罪としての糾明の姿勢もありません。委託先企業の名前すら調べようとする意志が皆無のようです。これは、新聞としての仕事を全く放棄している、と言ってよいのではないでしょうか?

 

ネットでは、委託先の業者はパソナだとされてますが、まだ確証としての情報はありません。以前からパソナは悪評が溢れるほどあり、充分可能性はありますが、まだ断定はできません。本当は記者がせめてこれくらいの情報は調査しなければなりません。今回やってませんし、そのつもりもないように思われます。企業名を明らかにするように求める、とかの記事内容も皆無です。

 

実は随分以前から新聞は壊れてます。たまに読むこういう記事で分かるように、もはや日本にまともな新聞というのは存在しない、という状況になっています。国や議員への忖度をしているのか、やる気がないのか、仕事をするフリをしたいのか分かりませんが、およそ読者に事件に対する評価、意見、追求といったマインドが全く感じられないのです。

 

大本営発表という感覚の記事はむろん多いのですが、こういった国家犯罪への批判スルーは常套手段となっています。読者もこういった筆致が当たり前と感じるようになっていて、これがまた国民を市民を痴呆化させるための作戦となっています。

 

何度か新聞媒体、朝日や毎日に意見を試みたことがあるのですが、丸で聞く耳がありません。一体どこが問題なんだ? というような対応です。もしくは、ただ聞きおくだけで説明はゼロ、という時も多く、意見を伝えても全く意味がありません。昔はそんなこともなく、会話が成立したのですが、今は人間ではなくロボットと話してるような感覚しか残りません。最近では気持ち悪いので意見を言うことも止めました。

 

これもまた異常事態と言ってよいのですが、殆どの方々は自覚されていないように見えます。社会全体で、腐敗と隠蔽、犯罪的な忖度傾向が進み、結果的に国民、市民への洗脳が進んでいる、という状況かと感じています。

 

もう少しこういった状況にも危機感を持っていただけたらと考えています。ご意見ある方は、メールでお伝え下さい。宜しくお願いします。

 

*記事の後に出るこれまでのすべての自動広告に関して、私は全く関与してません。